さやま猫の会

猫の人馴れ具合  



猫はどの位人に馴れるの?

多くの人は仔猫の時から人との生活をともしていれば抱っこできると思っている。

日本人のイメージでは縁側でお婆ちゃんが猫を抱っこしてうつらうつらと・・・
ikeharaposter1.jpg

そう、こんなイメージ。
この絵は日本昔ばなしの童絵作家池原昭治先生がお書きになったもの。

このイメージが多くの方の頭の片隅に残っている。

よく見ると、おばあちゃんの横には人馴れしてそうだけど抱っこされていない猫と、後ろには何やら様子を伺っている猫がいる。
この様に抱っこが好きな猫。
抱っこは出来るが我慢している猫。
近くには来るけど抱っこが嫌いな猫。
人にはあまり触られたくない猫と様々。

犬や猫は人との親和性・従属性が高く、今では愛玩動物として位置づけられているが、犬より猫はそれらが低いので、ずっと一緒に生活していても抱っこできない猫もいる。
一般的にはツンデレと表現されたりもする。

この性格の違いはそれぞれの猫が持つ気質として生後6ヶ月程度で出来上がってくるともいわれている。
それまでに人間は優しくて安全で美味しい物を出してくれる存在だと刷り込みをして、出来るだけ人馴れ度合いを高めるのも活動者の役割にもなるのだが、成猫になってみないとわからない事もしばしば。

では近寄りたくない猫はずっとそうなのか?といわれるとそうでもなく、何かをきっかけに近寄りスイッチが入る場合もある。または美味しい物スイッチがある猫もいる。

人が猫じゃらしのような物を出せば、凄く楽しそうに遊ぶし、人のそばにちょこんと座っている猫でも、抱っこまで出来ない猫はいるし、抱っこを我慢している猫は降ろしたときに触られた部分を「あーあ、触られちゃったよ」とグルーミングする猫もいる。

猫は猫らしくというのは、人が持つ猫への思い込みより、個々の猫の性格を尊重する事。私はそれで良いと思うんですよ。

触れない猫は動物病院に連れて行けないじゃない!と思うかもしれませんが、反撃してこない猫ならば捕獲する方法なんていくらでもあります。それは機会があればまた別の時にでも。

猫は猫。
ワガママ奮っている猫にシモベとしてお仕えしましょう(笑)
抱っこできない猫だって、御飯を出してくれるのは飼い主だとちゃんと認識してますよ。
お家の中にいる猫はあなたを頼りに生きてます。




今回、狭山市社協さんと取り組んでいる「終生預かりボランティア制度」のため、童絵作家池原先生に童絵使用の許可をいただきました。
ご協力下さった池原昭治先生そして奈々様に、関係者一同より深くお礼申し上げます。

※池原先生の画像は池原先生が著作権を有し、ポスター全体はさやま猫の会が著作権を有しています。
ポスター制作において池原先生と著作物使用許諾契約を結んでいますので、上段画像のみまたポスター全体の転載及び複製は硬く禁止させていただきます。
活動者がポスター(A2版)を啓発や里親希望者様などへの説明に使用したい場合、有償にてお求め出来ますのでお問い合わせください。

当ブログ記事引用や当会Twitter引用は主旨内容に同意されている方にのみ有効とさせていただきます。

文 さやま猫の会 S

category: 活動日誌

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