多頭飼育崩壊SOS 
2023/09/28 Thu. 18:07 [edit]
想像以上に多かった。
アパートの1室には30匹の猫。
アパート住民からのクレームと同時に問題発生者のSOSが埼玉県動物指導センター、当会にそれぞれ入った。
クレーム内容は猫の糞尿臭。
SOSは飼育できないほど猫が増え、物件退去の注意が入っている。
初期情報では20匹飼育で1匹ずつでも減らしたいとのこと。
聞き取りに行くと部屋には入れず、本人も正確な頭数がわからず、成猫20匹と子猫が5匹らしい。
9月中旬に埼玉県動物指導センター職員と現場確認。
そこには30匹の猫がいた。
1匹ずつ個体確認をしながらの画像撮影と一覧表への記入。
なかには授乳中なのか乳が張っている猫や妊娠中と思われる猫もいた。
子猫は申告では生後半年らしき個体が、どう見ても4ヶ月程度の大きさしかない。
栄養不足に加えて風邪もひいている。
当会としては昨年からの40匹現場と今年の20匹現場と福祉関連3件の対応中でキャパシティがない。
それに加えてここも費用捻出が極めて難しい。
不妊費用を出せるだけの経済力はないのだ。
今回の対応は一部を埼玉県動物指導センターへの引取をお願いし、一部を当会が受け持つことになる。
どちらも一気に引き取ることが難しく、段階的に減らしていく策しかない。
皆様へお願いです。
①10月からの譲渡会を緊急譲渡会として、多くの方に情報拡散してほしいです。
現在当会で保護している猫が1匹でも多く里親様に繋がれば、その分現場の猫の保護が早まります。
10月1日の譲渡会にはまだ当案件の猫は出ませんが、情報だけはお伝えすることが可能です。
10月から順次保護した猫はワクチン接種や健康診断した後に譲渡会に参加します。
それまでに多くの保護場所を確保したいと考えてます。
②猫の預かりさん募集
当会ではシェルターを持たずに運営しています。
現在でも数名の預かりさんの所で保護していただいている猫は、毎週(都合により休みもあり)譲渡会にお連れ頂いています。
多くの方が1匹ずつでも預かっていただければ、保護出来る頭数が増えます。
保護している時のフード代などご負担をお願いすることがありますが、協力しても良いよという方がいらっしゃればお申し出ください。
③終生預かりボランティア様募集
現在狭山市社会福祉協議会共催の「終生預かりボランティア」は、年齢に関係なく猫との生活が出来る制度があります。
次回セミナー開催時期は未定ですが、先行して終生預かりボランティアをしてみたいという方はお申し出ください。
もし、あなたが犬猫を飼育しているのであれば、オスでもメスでも関係なく不妊をお願いします。
不妊化をすることで防げる病気もあります。
繁殖で殖えることもありません。
繁殖行動に伴うストレスの軽減にもなります。
本案件は約4年でここまできています。
4年で30匹まで殖えるという驚きよりも、私たちは狭い空間にいるから30匹で止まっているのだろうと考えます。
そこには生きることが難しい現実があります。
毎回思うことは、ここで助けられなかった命があったんだということ。
全国各地で活動しているボランティアの許容量を超えた頭数が生れています。
どうか不妊をしてください。
お願いします。
文責 S
category: 活動日誌
tb: -- cm: 0
| h o m e |