さやま猫の会

花凜ちゃん、お空へ  



先週のある朝、預かり様から「瞳孔が開いた感じでおかしいです」という電話が。

急いで駆けつけると「今、痙攣を起こして・・・」

病院に向かう為、車に乗せたところで呼吸が止まった。

そのまま3分先の病院に担ぎ込み先生に詳細を伝える。

聴診では心音はまだ聞こえ、可能性はわずかと思われたが、蘇生法をお願いした。

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蘇生中に採血を試みたが出来ない…
前脚の血管を少し切開したが流れ出てこないし、爪先を切ったがこれも流れてこない。

腹部触診では、はっきりとした異常は認められない。

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20分程対応して頂いたが、心臓が血液を送り出していなく、蘇生は難しく処置を終わらせた。

私達はこれまで看取り保護が多く、原因がある程度わかっているものは蘇生法は施さないが、今回は要因もわからず呼吸が止まってから数分のうちだったので蘇生法をお願いした。

結果はお空へ帰す事になった。




この子は現在対応中の市内65匹現場からのレスキュー猫でした。
人間より遥かに寿命が短い犬猫達。
看取る事も飼い主の大切な役目です。
でも何時だって死は無念で悔しく、悲しい気持ちは変わらないです。

花凜ちゃんは預かり様の元でとても大切にされていました。
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まるで終の住処にいるかのように。

ゴメンね。里親様に繋げてあげられなくて。

愛情をたっぷりかけ、毎日細やかにお世話して下さった預かり様へ、深く感謝申し上げます。



推定年齢しかわからないが5歳程度。ちょっと早かったよね、
それでも最後は幸せだったかなと思うのは私達のエゴ。
こんな現場を作ってはいけない。適正に飼育される環境を早く実現させないといけないと思います。
外で産まれる猫、外で生活する猫、多頭飼育され崩壊現場で生きなければいけない猫。
そんな猫達がいなくなるために私達と猫たちからのお願いは、

殖えないように不妊して
お世話できない頭数にしないで
お外に出さないで


切に切にお願い致します。

文責 S

category: 狭山市65匹多頭飼育崩壊

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終生預かりボランティア制度推進!《狭山市社会福祉協議会×さやま猫の会》  



さやま猫の会では、今まで保護せざるを得ない猫の中で、キャリア猫(猫後天性免疫不全症候群、猫白血病)がいた時に、ノンキャリア猫との生活空間での接触を避けるために、お世話をして頂けるお家にお預けする、終生預かり制度を実施しています。

過日、動物指導センターともお話しさせて頂きましたが、子猫は譲渡会に出せば成猫よりは譲渡率は高く、地域のTNRを数年間徹底的に行い、現場を追い続ければほぼ出産する猫はいなくなります。
それは年を追う毎に当会の市内TNR数が減少傾向にある事と、狭山市の不妊化補助金の使用状況からも推測出来ます。
その反面、多頭飼育崩壊案件は定期的に発生し、高齢者による飼育放棄も横這いです。

埼玉県は動物指導センターに持ち込まれた子猫を、ミルクボランティアに預ける制度を数年前から実施していますが、実状は30名程度の登録と年間20匹程度の預け出しに留まっています。

これら現状を鑑みると、各市町村単位でのTNR強化で子猫出産を抑え、高齢化社会に適応する環境作りにも重点を置くべきと考えられます。
当会は数年前からシニア猫・キャリア猫の終生預かりを進めてきました。
現在、多数のご高齢の里親希望者が預かりボランティアとしてご協力下さっています。
1番最初にお預けしたのは6年前、母子感染と思われる白血病の女の子でした。
ストレスのない環境でのびのびと暮らし、愛情を沢山受け大切にされ、3年前に4歳半の寿命を全うしました。
お預けしたにも関わらず、家族として手厚く葬儀までして頂きました。

四年ほど前から、狭山市社会福祉協議会管轄のコミュニティソーシャルワーカー(CSW)の皆さんから、ご高齢者の対応時、入院入所やお亡くなりになってしまって取り残された犬や猫、または諸事情で飼育できなくなった犬や猫の相談を受けてきました。
この現状を、一般の方々にもっと知って頂きたいという思いと、地域の困ったを解決するために、狭山市社協様とタッグを組んで、今回預かりボランティア制度の講座を開催し、これらの問題解決の助けとなればと思ってます。

まずは多くの方に知って頂き、興味を持った方は是非参加してみてください。
詳しくは4月10日広報に同封されている「狭山市社協だより・ふれあいNo.176号」をお読みください。

今回の社協だよりは、現在姉妹猫、琴ちゃん音々ちゃんの預かりボランティアをして下さっているご家族が表紙で登場されています。
インタビューやボランティアをして良かった事などもお話下さっています。是非ご覧くださいね(^^)

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さやま猫の会ハッピーニャンニャンプロジェクト第1弾
終生預かりボランティア制度の拡大!

ハッピーニャンニャンプロジェクトはこちらから


文責 S

category: 活動日誌

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狭山市65匹多頭飼育崩壊現場の経過報告・2022年3月  


狭山市内65匹猫多頭飼育崩壊の3月末現在までの進捗報告です。

3月末は先月から変わりなく、家の決まっていない猫は残り15匹です。

この子達のプロフィールは、HPから情報掲載しています。
是非覗いてみてくださいね。→さやま猫の会HP



3月28日には今回の崩壊案件も含めてこれからできることは何かを、動物指導センター職員様とお電話で情報交換をさせていただきました。
これにつきましては後日お話ができればと思います。


本件でまだ行き場が決まっていない15匹の猫達は、
現在、中川浩県議事務所で8匹、個人預かり宅で2,2,2,1匹とそれぞれ分散して管理しています。
日々変わらぬ愛情で献身的にお世話をして下さっているボランティアの皆様、様々な形でお力をお貸して下さっているご協力者の皆さまに深く感謝致します。

引き続き里親様、預かり様も募集しております!
皆様の暖かい手をどうかお貸しくださいm(__)m
切にお願い申し上げます。



里親募集の猫たちの情報はこちらから↓

【出張お見合い・ずっとのお家を待っている子達】
それぞれの子達のプロフィールはこちら
里親情報

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文責 S

category: 狭山市65匹多頭飼育崩壊

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