さやま猫の会

狭山市65匹多頭飼育崩壊現場の経過報告・2021年11月  



狭山市内65匹猫多頭飼育崩壊の11月末現在までの進捗報告です。

11月はまだ家が決まっていない21匹のうち、2匹ずつ2組のお声がかかり、現在4匹がトライアル中です。
1匹がご家庭の都合により出戻りとなり、今日まで47匹卒業と18匹の保護になっています。

今回トライアルが決まった猫達の中に、とても警戒心の強い黒猫のニュイ君という子がいて、保護当時より人慣れがなかなか進まず、譲渡会にも参加が難しい子でしたが、ご希望者から「いいお部屋を用意したからゆっくりのんびり仲良くしようね」という有難いお申し出を頂きました。
今回の現場の凄まじさや、その中で苦労して生き残った子達の経緯を深く理解して下さっているからこそのお言葉に胸が詰まりました。
こちらのご家族にいる先住猫も本案件からの卒業猫です。

12月は保護している猫達2匹の抜歯を予定しています。
保護時には、不妊、ワクチン、ウイルス検査、検便、虫下し、血液検査と一通り行いましたが、保護在籍期間が長くなると当初問題は無かった事も出てきます。
また、保護から1年経過した猫達は順次ワクチンを実施する予定です。


レスキューと譲渡を開始して丸一年。約7割の猫達は温かい家族が出来ましたが、まだ約3割の猫達が新しい家族を探しています。この結果はどこの活動者も数値の上下はあれ、ほぼほぼ変わりは無いのではないかと思っています。
多数の猫のその何割かは活動者の元にいると思われます。そして息つく間もなく次の多頭飼育案件が入ってくる。手元に残る猫達が雪だるまのように膨らんでくる。
先月からの継続案件で他市で13匹の猫を抱えて生活保護を受けなければならなくなった人がいます。
人間としての生活保障は行政が担当しますが、猫については保護する手段もなく、行政からの費用捻出もありません。
この様な崩壊案件は環境省ガイドラインにはボランティアと連動する事が記載されていますが、行政からボランティアへの丸投げはいかがなものかとも考えます。
最低でも生かすための費用を捻出して欲しい。
ただこれも度を超すと行政からの負担金目当てのボランティアが増えるであろうとも予測されるので如何ともし難い。

まずは産ませない努力と増やさせない努力を行政と活動者が一つになり推進する事が必要だと思います。

狭山市は飼い主のいない猫を殖やさない為に、2年前に不妊手術費用の補助金制度が出来ました。
来年以降は更に福祉課や社協、地域包括センターなどと連携して、高齢者や心身のケアが必要な人達の元にいる猫問題をより良い解決策を模索していきたいと思います。
繰り返しが起こらないよう、原因を解消し、一つ一つ確実に終息させていく事が大切だと考えています。



本件でまだ行き場が決まっていない18匹の猫達は、
現在、中川浩県議事務所で8匹、市内動物病院で2匹、個人預かり宅で2,3,2,1匹とそれぞれ分散して管理しています。
日々献身的にお世話をして下さっているボランティアの皆様に深くお礼申し上げます。


まだ多くの子達が温かい家族を探しています!
猫の飼育経験が豊富な方、また初心者の方、ご興味がある方は是非お声がけ下さい。
万全のサポートで丁寧に対応させて頂きます。

里親募集の猫たちの情報はこちらから↓

【出張お見合い・ずっとのお家を待っている子達】
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里親情報

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里親様もですが、預かり様も募集しております。
皆様の暖かい手をどうかお貸しください。
関係者一同、切にお願い申し上げますm(__)m


文責 S

category: 狭山市65匹多頭飼育崩壊

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