さやま猫の会

狭山市50匹多頭飼育崩壊現場の経過報告・2021年6月  


狭山市内50匹猫多頭飼育崩壊の6月末現在までの進捗報告です。


50匹と公表していましたが、現場には結果的に65匹の猫達が存在していました。
全てに里親様は決まっていないものの、劣悪な現場からシェルターなどに全頭避難させる事ができました。
その内卒業猫達は37匹です。
家族に暖かく迎え入れて下さった皆様には関係者一同、心より感謝申し上げます。

そして今回、新たに市内動物病院様から保護場所提供のお申し出を頂き、お名前は伏せさせて頂きますが感謝の一言に尽きます。
ありがとうございます。


以前からご報告している各継続治療中の猫達は、特に大きな変化はなく健康状態は良好です。
前回記述しました猫白血病の件については、里親様からは報告があったは結果は全て陰性でした。
保護中の猫も全て陰性です。
とりあえずホッと致しました。



6月15日に、市役所・動物指導センター・当会の三者連絡会を実施しました。
引き続き市役所では広報と啓発を行い、指導センターは活動団体を含めての指導、引き出し猫達の譲渡を行います。
当会も継続して各交渉・保護・管理(不妊等含む)・譲渡で動いています。


現在28匹の猫達が、仮設シェルターと個人預かり様宅に分散して保護されています。
預かりの先の皆さまや、暑い中お世話をしてくださるボランティアの皆さまには感謝の気持ちしかありません。
改めてお礼申し上げます。
仔猫や相談が増える時期と重なりかなり忙しいですが、私たちも全力で頑張ります。


レスキューを始めて7カ月間で、第1目標である現場からの保護はお陰様で完了致しました。
でも引き揚げるまではゴールではなく、レスキューした猫を里親様に全て繋げる事が終着点です。
引き続き、諦めず挫けずいきたいと思います。



また、本件とは直接関係はありませんが、6月に埼玉県内の某市で多頭崩壊案件が発生しました。こちらは該当市の市役所と指導センターが動いています。
当会にも新たに25匹の崩壊現場のご相談がありましたが、こちらも該当市役所が問題解決に動いています。
多頭飼育崩壊は、一般ボランティア問わず、いつどこで発生してもおかしくないくらい深刻な社会問題だと改めて感じています。

環境省からは、多頭飼育崩壊のガイドラインが出ていますが、行政が主体となって動かなければ根本解決には至らないのではと実感として感じます。
現状のやり方ではボランティアばかりに負担がかかり、特に一番負担が大きく時間も費用もかかる、保護や譲渡の部分で潰れてしまうボランティアも出てくるのではないかと懸念しています。
自治体や指導センターには、深刻な事態に至る前の早期発見や、現場にも解決に至るまで積極的に関わって頂きたいとお願いしたいです。



また今回、埼玉県内の過去3年間の市町村別の引取り、および処分数のデータを動物指導センターに作成して貰いました。
その中で特に、
飼い主からの引取数が多い自治体、飼い主不明の個体の引取り数が多い自治体があり、
それぞれ、多頭飼育崩壊が起こった、地域の不妊化が進んでない地域であると解釈出来ます。
これらの数値を改善する方策を実施しなければ、いくらスローガンを掲げても、多頭飼育崩壊も、殺処分問題も解決は難しいと感じています。


現場では、里親様、預かり様の暖かい手がまだまだ必要です!
皆様の暖かい手を切実に必要としています。
どうかご協力をお願い出来たらと思います。



category: 狭山市65匹多頭飼育崩壊

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