狭山市50匹多頭飼育崩壊現場の経過報告・2021年5月 
2021/06/07 Mon. 11:55 [edit]
狭山市内50匹猫多頭飼育崩壊の5月末現在までの進捗報告です。
レスキューは累計54匹となり、その内卒業生は33匹となりました。
家族として迎え入れて下さった皆様には関係者一同心より感謝致します。
皮膚炎猫は継続治療中です。
肺炎と診断された猫は再検査を行い、肺虚脱との診断に変更されました。
時折咳き込む事はありますが生活への大きな影響は無いとの事です。
舌根腫瘍猫は経過良好で、今後万が一体調変化があった場合は再度ご報告致します。
右下顎犬歯変性猫は、暖かいご家庭にて現在トライアル中です。
5月後半にレスキューした猫2匹から白血病陽性が出ました。
その為、狭山市環境課と動物指導センターには、現状と当会の今後の対応について報告し、
5月レスキュー個体を除いた個人預かりと仮設シェルターの猫に全頭再検査を行い、お陰様で全て陰性でした。
(5月レスキュー個体は潜伏期間を考慮し、レスキュー日より1ヶ月経過後に再検査を実施する予定です)
また、里親様とトライアル中の方には以下の文章をメールにて送信し、順次再検査を実施中です。
今のところ陽性のご報告はなく、ホッとしております。
対応してくださった里親の皆様には深くお礼申し上げます。

次回の三者連絡会は、狭山市役所と動物指導センターと6月15日を予定しています。
現時点で21匹の猫が各仮設シェルターと個人預かりに分散保護されています。
前回報告では5月中に完了する予定でしたが、白血病の事などもあり6月中旬にずれ込みました。
本案件については、官民協働で問題解決に取り組んでおり、主に市役所は広報・啓発、動物指導センターは保護・譲渡、当会は交渉・保護・管理(不妊等含む)・譲渡とそれぞれの役割分担の中で動いています。
通例では動物指導センターにお渡しする事は基本処分前提でありますが、今回の案件については、子猫の引取りなどで収容が追いつかない時期以外は、センターも猫たちの保管・譲渡を行い、殺処分される事はありません。
一部「さやま猫の会は崩壊案件猫をセンター送りにしている」と、あたかも手に余り殺処分前提で放棄したかのように発言されている方がいます。
協働で取り組んでいる事をご理解頂き、既成概念だけで誤りを吹聴する事は慎んで頂きたく思います。
古い従来型をどうにか変えようとするのは難しいのかもしれませんが、多頭崩壊が全国的にも顕在化してきた今、このままではボランティアが疲弊してしまう、それを変えるためにも何か行動を変えなければならないと考えています。
4月に埼玉県知事は令和12年に殺処分をゼロに到達させると発表しています。
それには今のままの成り行き減少ではなく、アクションを起こして1年でも早く到達させたいとも思うし、今回のような多頭崩壊案件は官民一体で早期発見・早期解決が当たり前になって欲しいとも思います。
今後も引き続き関係各所で連結しながら、最後の一匹まで猫達を確実に里親様に繋げていきたいと思います。
現場では、里親様、預かり様の暖かい手がまだまだ必要です!
引き続き、皆様のご協力を切にお願い申し上げます。
category: 狭山市65匹多頭飼育崩壊
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