さやま猫の会

動物を棄てる人達  





動物の遺棄は犯罪です。

これは一般常識かと思えば、まだまだ認知されてないと私達は強く感じます。

「仔猫が産まれれば捨てればいい」
「引越で飼えなくなった」
「要らなくなった」
「病気だから」
「お金がないから」

こんな言葉は今でも耳にします。

昨年春に、マイクロチップが入っている猫が棄てられました。
マイクロチップを照会してもらいご本人に問い合わせると、「キャリーに入れて遊びに行ったが、粗相をしたので掃除をしようとしたら逃げた」
もっともらしい言い訳ですが、キャリーを開ければ出ることは想像しないのでしょうか?
そもそも遠く離れた場所から深夜に遊びに来るでしょうか?
疑問を感じます。

また同じ頃、市内のケアマネさんから相談があり、生まれた仔猫を川に棄てている人をどうにかしたいと。
こちらの家は生まれる度に棄てているとのことです。

更に先週は、家から脱走した猫の捕獲を依頼されましたが、発見されたのは遠く離れた河川の対岸。
この子はもともと交通事故で前右足が不随で動かず、たった2日の間に自力でそこまで移動したとは思えません。
誰かに保護され連れて行かれたけれども、気が変わったのか?
真相は判らないままですが、発見場所を考えるとどうしても遺棄されたという結論にしか結びつけられません。

1月31日には保護した猫が亡くなりました。
遺棄された場所の人に聞くと、最初からお腹がプヨプヨしていたとのこと。
保護後に優しいご家族がお家に迎えてくれますが、お腹のプヨプヨは次第に大きくなり食欲が減少していきました。
病院で検査を受けると黄疸と脱水、ビリルビンは1.8まで上昇(退院前日は2.2)。
膵臓と肝臓に問題がありそうで、肝硬変だろうということで即時入院させましたが容体は悪化し、家で看取ることを決めて退院。
4時間後に虹の橋を渡りました。
あくまでも推測の域を脱しませんが、遺棄された時点で飼い主は病気であることはわかっていたと思います。
それでも人は猫を棄てるのです。

こういった負傷・傷病猫の遺棄はこれだけではありません。
これまでもいくつもあります。

犬や猫やその他小動物も含めてみんな命があります。
人間より遙かに寿命が短いパートナーは人間が看取る事が役目です。
傷病を患えば治療もしなければならず、医療費の負担も高額になります。
かわいい時だけ、若い時だけ、人を癒やすために飼われ、傷病になれば不要とされる犬猫の問題。

そんな身勝手な人達が責任放棄した猫たちの医療費は、当会に里親を申し出て下さった、大切な方々からの譲渡金の一部や、物販収益から出しています。
猫を終生大切にしたいと願う方々の尊い気持ち、助けたいと願う方々の優しい気持ちでそんな子達は救われているのです。
棄てる人には分からないでしょうね。

動物遺棄は犯罪です。
命を安易に飼い、残酷に棄てる人達を、私たちは許す気にはなれません。

文・S

category: 活動日誌

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