さやま猫の会

推定4ヶ月  


昨日不妊手術したミーちゃん(三毛♀)推定4ヶ月は元気に帰宅しました。

4ヶ月と聞くと…
「まだ仔猫じゃないか」
「そんな早くに手術するの?」
「小さくてかわいそう」
と、言われる事もあります。

仔猫じゃないかといわれれば「はい、仔猫です。」と答えることもできる大きさですが、何故この時期に不妊手術をしたのでしょうか?

意外に知られていないのですが、成熟の早い猫は4ヶ月程度で発情をする事があります。

そう、秋には出産してしまう可能性があるのです。

もし飼い主のいない生後半年程度の猫が出産をしたとします。
「小さくてかわいそう」な猫が、更に未熟な「小さくてかわいそう」な猫を多数増やす可能性があるのです。

そして更に、その産み出された命は生後半年の春に発情すれば、夏には出産してしまう可能性があるのです。

猫の繁殖力は一般の人が考えるより旺盛で、仔猫が仔猫を産むような事が起こるのです。


また、発情前に不妊手術をすることにより、生殖器およびホルモンに関連する疾病の予防にもなります。

飼い猫も飼い主のいない猫も疾病予防や不幸の連鎖を断ち切るために、不妊手術をしてあげてくださいね。
勿論その際は、技術のしっかりした信頼出来る獣医師にお願いします。
ボランティアに多いのですが、不妊手術をする事だけに気を取られ、猫の状態や予後に気を配らない人がたまにいます。
この事については後日またブログに書きたいと思います。


文責 会員S



さやま猫の会では、猫の相談をお聞きしています!
毎月第2・4日曜日は智光山公園にて譲渡会も開催しています。
開催時間内でお困りの相談をお聞きします。一人で悩まずお話ください。



また、さやま猫の会は自走活動していますが、有難い事に多くの方々からご支援を頂いています。
「物資を支援したいけれど何を送っていいか悩む」とお声も多数いただきまして、
この度アマゾンほしい物リストを作成いたしました。
皆様のご負担にならない範囲でご支援いただきますと嬉しいです。


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猫汎白血球減少症  


猫汎白血球減少症は、猫と一緒に生活している人でも聞き慣れない病名ですが、一般的には「猫パルボ」と呼ばれています。

年間を通じ、特に春から夏にかけては、猫に関わる人はこの病気に片や怯えながら、常に注意をはらってます。
詳しい治療・処置方法については省略しますが、これにかかるとワクチン未接種仔猫の致死率は90%ともいわれています。

保護をする、または飼育を始めるにあたりどの様な注意が必要なのでしょうか?

まず猫を保護する時は、猫パルボに関わらず様子見の為、2週間程度の隔離飼育が必要です。
最近はウィルスの型が変わってきて潜伏期間が3週間ともいわれています。
パルボの症状は嘔吐、下痢、発熱、食欲不振、活力消失などですが、初期はそれを示しにくい場合もあります。
また、白血球数が減少する事でも判断する事がありますが、減少した時には既に手遅れの場合もあります。詳しい処置方法はかかりつけの病院に相談してください。

パルボの予防に効果的なのはワクチン接種です。
この恐ろしいウイルスにワクチンがある事は不幸中の幸いだと思います。
バルボを防ぐためにワクチンを打つと言っても過言ではないほどで、ワクチンで予防出来るなら、接種しない手はありません。
保護時に適正月齢の健康体であれば必ずワクチン接種をしましょう。
ただワクチンは接種した瞬間に有効になるわけではなく、体内で抗体が出来るまでには10日から2週間が必要だといわれ、充分に抗体価が上がった状態でないと予防の効果は出ませんので充分注意をしてください。また仔猫であれば、1回目接種後3週目から4週目で追加接種が必要です。1回目では抗体価が上がりきらないので2回目でブースター効果を狙います。ちなみに1年後ワクチンはとても大切です。


猫の感染症なので、人に感染する事はありませんし、単に直接猫から猫に感染すると思っている人は多いと思います。
実はこの認識が一番危なく、実は人為的ミスや人間を媒介して感染することが非常に多いのです。

猫が好きな人、または何らかの理由で猫カフェや猫が多数いる場所の餌やりハシゴなどをする人が多数います。ウィルス保有猫に接触した場合、衣服や靴裏に付着し家や次のカフェまたは餌やり現場に持ち込み、自覚がないまま簡単に感染を拡げます。
個人的には、ウィルス保有猫に直接接触がなくても同じ閉鎖空間にいれば基本的にはアウトだと思ってます。
このウィルスは自然環境で長ければ2年ほども生存するといわれ、また、どこにいてもおかしくないウイルスなのです。

猫飼いや活動している者を含め、発症を悪く思いがちですが、発症してしまった事が悪いわけではなく、それまでの対応(衛生管理とワクチネーションの理解)や発症後の適切な処置方法が出来ているのかが鍵だと思います。

ウイルスを消失させるのはアルコール系ではなく塩素系が必須です。
一般家庭であれば、塩素系漂白剤を20~30倍希釈して消毒薬として使用しますが、犬猫が舐める所など使用しにくい場所もあります。
猫パルボウイルスにかかわらず、うちでは次亜塩素酸水を全てに渡って日常的に使ってます。
動物病院なども使用している所も多く、次亜塩素酸水は予防として安心して使える除菌消臭剤です。


次亜塩素酸水ですが、8月開催の智光山譲渡会にて無料にてお分けいたします。
ご希望の方は500mlの空ペットボトルをご持参ください。(500ml程度の霧吹きでも可)
200ppm原液を2倍希釈してお渡しします。直射日光が当たらないようお帰りにはボトルを包むタオル等もお持ちください。
また、販売もしてますのでお気軽にお問い合わせください。

怖いウイルス対策などして無理して保護しなければいいじゃんと言われる事もありますが、人として僅かでも猫と共生できる社会を模索しながら活動していきたい、そんな思いで動いていらっしゃる沢山の方々と、私たちも同じ思いで活動しています。

文責 会員S

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